「糸満・夢バナナプロジェクト」
現在、日本のバナナの年間輸入量は、フィリピンや台湾などから100万トン余。国内産の比率はその5%程度、沖縄県産は僅か約70トンと0.001%にも満たない。
今年から始まった糸満でのバナナ栽培は栽培面積4万㎡とまだ少ないが、南部沖縄には充分な農地があり、10年後には国内最大規模の165万㎡で栽培し、輸入量の10%、約10万トンの生産を目指しています。
バナナ栽培は、栽培の効率性、加工の多様性、販売の展開力等、観光資源としてのポテンシャルも高く、多階層高収益型農業事業として1次産業から6次産業まで幅広い展開が期待でき、糸満をはじめとした南部沖縄の持続可能な振興に大きく貢献できると確信しています。

グロス・ミッチェル種バナナは、クリーミーで上品な甘さが特徴で、1950年代までは日本でも一部栽培される主流の品種で、当時は特別な時か病気の時しか食べられない高級品でしたが、バナナを枯死させるパナマ病の世界的な蔓延で絶滅状態になり、その姿を消して行きました。このため「幻のバナナ」と呼ばれていましたが、国内で凍結解凍覚醒法の栽培技術が開発され、東南アジアで密かに生き延びていた希少な苗を培養することに成功し復活いたしました。

沖縄で栽培されるグロス・ミッチェルは在来品種に比べ半年以上も早く、1年足らずで結実します。
日本で唯一の亜熱帯海洋性気候に属し、年間を通して温暖な沖縄では路地栽培できるのが何よりの強みです。
耐病性にも優れており、無農薬、有機肥料による環境に優しい栽培方法を徹底してます。
また、樹高が低く台風の影響も受けにくく、高さ150センチ前後に結実するため収穫作業も軽減される、加えて周年収穫ができるので作業効率が良く、収益性の高い栽培が可能になります。

糸満で栽培されたバナナの特徴は、
①低い樹高(150センチ程度)で結実
②全房で最多150本前後の多収穫
③1本の重量は同系外国産の平均130gに比べ170g
④糖度は島バナナよりも高く20度以上
⑤完熟で皮ごと食味できる
⑥もっちりとした風味豊かな食感
とバナナとしての品質は申し分ありません。
加えて、バナナの葉や茎には豊富な食物繊維が含まれており、悪玉コレステロールの抑制や睡眠の改善に効果があると言われており、今後の研究でサプリメントといった高度化利用にも期待されています。
このバナナは、生産者、関係者の想い、沖縄の持続可能な発展を夢見て、糸満・夢バナナ「イトマンゴールデンドリーム」と名付けました。

おきなわ農業漁業事業協同組合

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